テレビアニメ『不徳のギルド』という革命
2024-03-12 11:19 +0000
これはタイトルの通りの記事で、『不徳のギルド』がいかに凄いかということについて話したいと思う。
……とはいっても今回やろうとしていることは、この凄さについて、作品を分析して、検討して、整理する……みたいなことではない。メインでやってる比較的真面目なブログ1 であれば多分そういう記事を書こうとするだろうが、今回はそうではない。
むしろ、この期に及んで、この「凄さ」がなぜ生まれているのか、筆者にもよくわかっていない。故に、これは論ずるのではなく、ただ宣言するものであり、そしてこの宣言がいかにその通りであるか、ということのみを説明する記事である。
そう、
『不徳のギルド』がいかにエロくて凄いのか、ということについて。
スケベアニメというものについて
筆者は結構スケベなアニメが好きだ。今季(2024年冬)においても、ナイスなスケベアニメが沢山放送している。むしろ今季はスケベアニメ大豊作と言ってもいい。『魔都精兵のスレイブ(まとスレ)』『魔法少女にあこがれて(まほあこ)』『結婚指輪物語』という、3本も«ご褒美/あこがれ/丸見え»という規制なしのバージョンが存在しているクールなのである。
これらが好きと言えばたちまちエロガキの誹りを受け、小学校ならばあだ名が「エロ」になっていたことだろう。
だが、真面目に、真面目な話、本当にフリとかじゃなくて真面目になのだが、
筆者は別にスケベアニメをエッチモク(エッチ目的)で見ているわけではない。
いや確かに、筆者はまほあこはdアニメストアで«あこがれver»を見ている。ただ、これはアニメを溜めてしまったし、テレビでは『外科医エリーゼ』をリアタイしているから、せっかくなのでじゃあこっちを見るか、という選択をしているにすぎない。確かに«あこがれver»で乳首が出たら「うぉ、スッゲ」みたいなことをいい年こいて口に出しているが、これはアニメの乳首が珍しいからビックリしているだけで、別にエロモクというわけではない。
ここに言葉を尽くせば尽くすほどに「いやいや、そんなこと言って『このエッチ野郎が!』っていうツッコミ待ちなんでしょ?」と思われることが手に取るようにわかるのだが、断じて、本当に、別にエッチモクでそうしているわけではないのだ。この前提が成立しないと話が進まないので、ここは一つ太陽が東から昇ることのように、ともかくそういうものなのだと思っていてほしい。
一つ昔話をすると、子供時代の筆者というのはそれはもう即物的エロガキで、「乳首が見えてない水着とか別にエロじゃないだろ」ぐらいの気持ちを持っていたのだ。年を取って「なるほど、水着もエロだよな」ということがわかってきたのだが、それはいいとして何がいいたいかというと、筆者は確かにエロ野郎かもしれないが、とはいえアニメをエロモクで見ていないことは成立しうるのである。
なぜならば、アニメのエロというのは、どうしたってエロの度合いで本当のエロコンテンツに勝てないからである。確かにファミリー回転寿司のメニューにラーメンがあるが、本当にラーメンが食いたいのであれば回転寿司でなくラーメン屋にいけば良い。そういう感覚なのである。
ではスケベアニメの何が好きなのかと言うと、スケベシーンというのはバカバカしいのである。コメディ度合いが強いのである。どれだけ真面目にバトルをしていても、コケてヒロインの胸をつい揉んでしまうみたいなシーンが挟まったら、もうそれはどうやってもコメディになってしまう。そのぐらい、バカバカしいスケベというのは、アニメをコメディにしてしまう力が強い。だからスケベシーンで、我々は「ギャハハ!」「ヌッフッフッフ」「オッホッホッホ」と笑うことができる。
繰り返しになるが、ここで理解して欲しいことはシンプルである。
「筆者はスケベアニメが好きだが、それを基本エッチモクで見ているわけではない」
これだけ覚えて貰えればいい。
ここまで長々と話して、ようやく本題に入る。
今までの語りはこのための前フリなのである。
「筆者は『不徳のギルド』は例外的にエッチモクで見ている」
という話のための。
『不徳のギルド』の謎の力
さて、では『不徳のギルド』がいかにエロいかという話なのだが……
これについて、最初に話したように論ずる術を持たない。
なぜならば、「普通スケベアニメをエロモクで見ていない」にも関わらず「不徳のギルドはエロモクで見てしまう」 という事実だけがあるからだ。
筆者に言わせればこれは魔術的と言っても過言ではない。
筆者が謎の力によって『不徳のギルド』に誘惑(temptation)されてしまうというのがいかに不可思議であるか、ということを解説していきたいと思うのだが、それを語る前に、申し訳ないのだが更にもうひとつの前提条件を共有しなければならない。
筆者がデカパイが苦手である、ということについてだ。
デカパイ好きの皆様からすれば白米が食べられない日本人のように信じられないことかもしれないが、とにかく筆者はデカパイが苦手であった。無論デカパイキャラクターのことを好きになることがないわけではないが、それはデカパイが好きになっているのではなくて、デカパイという障害を超えて好きになっているだけにすぎない。
カードゲームで言うならば、おとなしめの胸が7枚手札を持っているとするならば、デカパイはワンマリガン2しているぐらい不利な状態と言っても良い。そしてこれが
超デカパイ
であるならば、ダブルマリガンないし下手すればトリプルマリガンと言っても過言ではない。
トリプルマリガンがどういう状態かと言うと、普通にやったらまず負ける、という状況に他ならない。筆者にとって、デカパイというのはそれぐらい不利スタートということなのである。よほどの理由がないと、デカパイのエロ漫画を買うことはないのである。
ところで、『不徳のギルド』のまっさきに出てくるヒロインが誰か皆さんは御存知だろうか。そう、ひたむきこと、ヒタム・キャンである。そのひたむきだが、
いや、
デカい。
で、そのひたむきでブヒれるかどうかといえば、
余裕でブヒれる。
むしろ「ひたむきが嫌いな不徳のギルドer」いないだろ、ぐらいのことを思っているし、なんだかんだでキッくん(主人公のキクル・マダン)とくっつくならひたむきなんじゃないか、とか思っている。
そして全然エロも行ける。
これははっきり言って凄いことなのである。デカパイ即ち勝負の負け、ぐらいの認識の筆者がそうなるのだから、これはやはり謎の力が働いているとしか思えない。
まあとは言えひたむきぐらいのデカパイが好きなことは全然ある。
不徳のギルドには超デカパイ もいる。
それが、ハナバタこと、ハナバタ・ノーキンスである。 どんなに好ましい作品でも、正直超デカパイ のキャラはちょっと……となること、恥ずかしながら、結構ある。
で、そのハナバタでブヒれるかどうかといえば、
余裕でブヒれる。
むしろ、
AT-X組から報告があったハナバタが陥没乳首だって情報、超気になる!
と放送当時は思っていた。
ブルーレイで確認したところ、本当に陥没乳首だった……。
そして正直ハナバタもキッくんとくっつくのぶっちゃけ全然アリだと思ってる。
つまり『不徳のギルド』というのは、
「普段エロモクでアニメを見ないし、デカパイを憎んでいる」筆者でも、デカパイをエロモクで見られてしまう
というアニメなのである。
凄くないか?
『不徳のギルド』のちょうどよさ
まぁ、そうは言ってもやっぱりデカパイなのである。トリプルマリガンからデッキがブン回っても3枚差があるじゃないか、となる。
そう、デカパイだけのアニメだったらね。
しかしながら、
『不徳のギルド』は、バランスが良い!
結構あるんだよな。特に青年向けのエロって感じのアニメに、ほとんどデカパイばっかりのアニメとかさ……。お前に言ってんだぞ、メンズ僧侶枠よ。
でも、『不徳のギルド』ってマジでめちゃくちゃ層が厚いんだよな。デカパイ以外でもさ。胸は薄いのに。
「ロリとか巨乳とか色々いるけど付き合った時1番楽しそうなのはあの子だよね」でおなじみのトキシッコ・ダナーとか。
1番完璧に可愛いけど実は性別が男性の1点でいい具合にバランス取ってるのが凄まじいノマ・ルーンとか。
まあでも、やっぱり漏れは……
メイデナたも一本!!!!!!
これガチでちょうどいい
メイデナたもって年下だからノー乳首なんかなぁ……って思ってたら……
5話で解禁されてて、ホントに激アツだった。
更に次の話でモンスターに襲われとるし。
多分この瞬間に『不徳のギルド』のブルーレイを買うことが決まったんやねぇ……。
あと『不徳のギルド』BD2巻はメイデナたもの乳首だけじゃなくて、モンスターに襲われた時のことを思い出しながら自室で自分で首絞めながら……みたいな追加シーンがあるので、ガチでオススメです。
つまり『不徳のギルド』というのは、
「普段エロモクでアニメを見ないし、エロでブルーレイを購入しない」筆者でも、エロモクでブルーレイを買ってしまう
というアニメなのである。
凄くないか?
てか、『不徳のギルド』は全体的にバランスが凄い
胸のバランスの話しか現状していなかったが、『不徳のギルド』って真面目な話、マジで凄いのである。
アニメも面白かったしアニメとしても出来が良いのだけれど、この作品の良さって原作からしていっぱいあったなあ、と感じることがある。
まずエロだけじゃなくてコメディとしてめちゃくちゃテンポが良くて面白い。特にアニメのツッコミありのコメディの面白さってマジでツッコミが大事だと思うのだけれど、ちょうどいい温度感でビシっと引き締めるのがうまい。
あと、シンプルに萌えなんですよね。こういうのって本当に大事。全然分析的な話は出来ないんだけど、各人物が魅力的だと、エロもキャラクター性の掘り下げになるんだ、っていうのは案外今まで自分としては気が付かなかったことで、これは『不徳のギルド』から教えられたことだな、と思う。
あとアニメでも片鱗があったけど、モンスターとのバトルがガチでめちゃくちゃ面白い。 全然例とかあるわけではなくて恐縮なのだが、こういうエロコメのエロシチュのためのバトルって、普通に考えたらバトル自体はどうでもよくなりがちな気がする。見てる側も「DLsiteのエロRPGで新しい敵出てきたからとりあえず一回負けとくか」みたいなテンションで見がちではないかと思うのだけれど(もちろんいろんな作品があると思うけれど)
でも不徳のギルドのバトルは、やるときはマジでドシリアスなんだよな。
「巨大なモンスターを相手に人間サイズがどう戦うのか?」「この不可思議で強力なモンスターを倒すにはどういう作戦を立てればいいのか?」っていう、ギリギリの討伐戦が何度もあり、しかも回を重ねるごとにモンスターの強さがどんどんグレードアップしていって、本当に読み応えがある。シナリオ的にも「モンスターから街を守るガードの使命」だとか「色んなバックボーンのあるモンスター」みたいな要素が絡みあってて、本当に面白い。
アニメで描かれたヨケグモ(カミカイヒ)との交戦が、そういうネームドのモンスターとの戦闘の走りなのだけれど、このあと余裕でもっと凄いのが出てくるから、アニメが気に入った人は原作を読んでみてほしいし、あわよくばアニメの続編が見たいなと思う。
で、これが1番凄いところなんだけど……。
『不徳のギルド』って、どんなにお話がシリアスに盛り上がっても、ずっとエロ展開をし続けてるし、話もエロもどっちも邪魔じゃなくて、ずっと嬉しいまま。
これってマジでめちゃくちゃカッコいい。
『不徳のギルド』ってやっぱり……
凄くないか?
商品リンク
不徳のギルド 1巻 (デジタル版ガンガンコミックス) | 河添太一 (著)
不徳のギルド 13巻 (デジタル版ガンガンコミックス) | 河添太一 (著)
不徳のギルド Vol.2 [Blu-ray] | 朝岡卓矢 (監督)
©河添太一/SQUARE ENIX・「不徳のギルド」製作委員会
Ⓒタカヒロ・竹村洋平/集英社・魔防隊広報部
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手札を引き直すこと。マリガンのペナルティとして、マジック・ザ・ギャザリングでは初期手札が回数×1枚減る。 ↩︎